【連載】私がピルを始めた理由「月経不順・避妊・婦人科疾患。目的はバラバラだった」〜かぼちゃさんの場合〜

生理痛、PMS、避妊目的など、ピルを飲み始めるきっかけは人それぞれ。「興味はあるけど、相談できる人がいないし不安……」。そんな読者の皆さんに、実際に低用量ピルを服用している(していた)人のリアルな体験談を紹介します。どんな理由ではじめたの? 副作用は? どう変わった? など、気になる疑問をぶつけてみました!

かぼちゃさんのプロフィール
東京都在住の会社員、29歳。継続的に低用量ピルを服用し始めたのは28歳からで、以前も何度か服用経験あり。現在は「トリキュラー」と「ヤーズ」など定期的にピルの種類を変えて、自分の体質に合うピルを探し中。

はじめての服用は、ピルの良さを感じなかった

妊娠検査薬を見る女性

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編集部

28歳になってから継続的に低用量ピルを服用している、とのことですが、それまでも服用はしていたんですか?

「はい、2回ほど数カ月単位で服用したことがありました。もともと初潮から月経(生理)不順でしたが、PMS(月経前症候群)や生理痛なども深刻ではなかったので『生理についてあまり気にしていなかった』というのが正直なところです。20代前半に試しに低用量ピルを飲んでみようと服用を始めてみたのですが……生理が定期的に来ること以外、メリットに感じることは当時の私にはありませんでした。コストと時間、飲み忘れなどを考えて、服用をやめました」

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編集部

その後、再度服用を始めたきっかけはなんだったんですか?

「避妊目的で服用を再開しました。当時お付き合いしていたパートナーが、セックスでの避妊に対して理解がなく、私も断りきれず……。生理不順によって生理開始日の間隔もまちまちだったので、ちょっとでも遅れると『妊娠したかも!?』と不安になって、妊娠検査薬を買ったことも何度かあります。それでピルの服用を再開して、妊娠に対する精神的不安は解消されました。その後、そのパートナーとお別れをしてピルによる避妊も必要なくなったので、また服用をやました」

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編集部

はじめは生理不順、次は避妊効果、と違う目的で服用を始めたんですね。そして現在は継続的に服用している、と。継続的な服用を始めたきっかけは何だったんですか?

「20代後半にさしかかっても生理不順は相変わらずだったのですが、ある日、生理2日目の『多い日』と呼ばれるほどの出血が2週間くらい続いたときがあったんです。なにかの病気なんじゃないか、と婦人科を受診して検査してみたところ『多のう胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)』の疑いがある、という診断結果でした。このまま進行すると、ほかの疾患や子宮体がんにかかるリスクもあると言われて不安に……。そこで、定期的に生理を起こしてリスクを低減させるためにも、低用量ピルを服用するよう医師にすすめられたんです」

病気で気づいた、生理の大切さ

医師と患者

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編集部

病気の疑いがきっかけで、生理の大切さを痛感したんですね。

「そうですね。生理不順だと生理がなくて楽だな、と思うこともありましたが、生理が少ないことが病気のリスクにもつながるなんて思ってもいませんでした。ピルを継続的に服用するようになって、避妊効果や生理不順の改善、生理日移動、なにより病気のリスクを低減できている安心感……と、いろいろな利点があるんだなぁ、と実感しています」

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編集部

すぐに病院を受診して、本当に良かったですね。現在はいくつか種類を変えてピルを服用しているようですが、なにか理由はあるんですか?

「低用量ピルを服用してから、体調が悪くなるなどの副作用はないんですが、『ヤーズ』を服用していたときはしばらく不正出血がありました。今は『トリキュラー』を服用中ですが、次はまた変えてみようかな、と思っています。自分の体やライフスタイルに一番合うピルを模索中です!」

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編集部

それは、ずいぶん研究熱心ですね……!

「ピルの服用でいろいろな不安が払拭されてきた実体験と、生理をコントロールできている精神的な安心感が、私の中では大きいんです。はじめて服用したピルが体に合わずにすぐにやめてしまう友人もいますが、ピルにもいろいろな種類があって人によって合う合わない、ということもあるので、それを伝えるようにしています。頭痛薬だって胃薬だって、人によって合う合わないはあるでしょ?と。

これはピルに限ったことでもないんですが、我慢するくらいなら文明の利器に頼るのもいい!と考えています。まわりの声だけでなく、自分の心と体がいちばん居心地が良いと感じるものをセレクトして、生活に取り入れるのも大切なんじゃないかな、と思います」

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編集部

ありがとうございました!

産婦人科医コメント
山田光泰先生
山田光泰先生
低用量ピルには避妊や月経痛改善以外にもさまざまな効能があるので、かぼちゃさんのように、その時々のライフスタイルや目的に合わせて必要な時に服用をしたりやめたりするのも、ピルの効率的な使い方ですね。ただし、一度ピルの服用を中止すると、再開時にはまた血栓症のリスクが非服用時と同じレベルに戻ってしまうので注意が必要です。また、かぼちゃさんが言うように、ピルにもいろいろな種類があるので、2〜3シート服用してみて体に合わなかったら、他の種類のピルに変更してみることをお勧めします。気軽に医師に相談して下さいね。

※PMS・生理痛・月経不順などの症状は低用量ピルを服用することによって改善が期待されますが、効果・効能・副作用のあらわれ方には個人差があります。また、まれに副作用が起きる場合もあります。医師の診察をうけ、指示された適切な服用方法をお守りください。

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