【連載】私がピルを始めた理由「とにかく生理がわずらわしかった」〜 うりさんの場合〜

生理痛、PMS、避妊目的など、ピルを飲み始めるきっかけは人それぞれ。「興味はあるけど、相談できる人がいないし不安……」。そんな読者の皆さんに、実際に低用量ピルを服用している(していた)人のリアルな体験談を紹介します。 どんな理由ではじめたの? 副作用は? どう変わった? など、気になる疑問をぶつけてみました!

うりさんのプロフィール
東京都在住の自営業、33歳。28歳から現在まで約6年間、継続的にピルを服用している。服用しているピルは「ヤーズフレックス」。

20代後半に周期が早くなり、さらに過多月経に悩まされていた

膝を抱える女性

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編集部

ピルを服用する前まで、どんな悩みがあったんですか?

「もともと生理中の不快感がダメで『生理なんてなければいいのに』と思っていたタイプでした。その思いがより強くなったのが、20代後半。とつぜん月経周期が以前と比べて短くなり、25日以下になることもありました。月初にきたら月末にもう一度くる、という具合です。さらに過多月経(出血量が多い)、立っていられないほどの生理痛……と、とにかく生理をわずらわしく感じる日々でしたね

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編集部

それは大変でしたね……。ピルを服用してみようと思ったきっかけは何だったんですか?

「まわりの友人や女性のパートナーがピルを服用していたので、ピルは身近ではありました。ただ副作用が不安で、服用までは踏み切れていませんでした。

ある日、うまくいけば最長4カ月も生理を止められる『ヤーズフレックス』という超低用量ピルがあるよ、とパートナーが教えてくれたんです。『生理の回数を減らせるなんて理想! 一度やってみよう』と婦人科の受診とピルの服用を決めました」

時間をかけて少しずつ、生理の回数が減っていった

リラックスする女性

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編集部

実際に服用し始めてからは、どうでしたか?

「劇的に変化した、というのは正直なかったです。幸運にも大した副作用も出なかったので、特に服用することも苦ではなかったですね。徐々に1カ月、2カ月……と生理周期が延ばせるようになり、波はありますが、私の場合は服用3年目くらいになってやっと3カ月程度の周期で落ち着いてきました(※)。今になって思い返すと、いつのまにかPMSも解消されていました。生理前になるとイライラしたりジャンクなものが食べたくなったりしていたのも、今ではすっかりありません」

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編集部

生理へのわずらわしさ、というのは今はなくなったんですか?

「もちろん、生理のときに『不快だなぁ』と思うのは変わりないですが、今では以前と比べて出血もかなり減って3日程度で終わるし、生理痛もほとんどなくて、ずいぶん楽になりました。子宮と卵巣を休ませてリスクを減らせる病気もあるので、ピルを服用してよかったな、と思っています」

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編集部

生理で悩んでいる人に、なにかアドバイスはありますか?

「生理って一人ひとり症状が違うし、もちろん生理に対する考え方も人それぞれ。少しでも生理で大変に思うことがあるなら、一度ピルを試してみるのもいいと思います。ただ、副作用でやめた友人もいるので、すべての人に合うわけでもないというのは知っていてほしいです。

今って、生理まわりでもたくさんの製品があるし、ピルなどの薬にもいろいろな種類が出てますよね。これは生理に限らずですが、固定概念でこれだけ!と決めるのではなく、たくさんの情報や選択肢の中から自分にぴったりなものを“自分から探し出すことも大切”なんじゃないかな、と思います」

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編集部

ありがとうございました!

産婦人科医コメント
山田光泰先生
山田光泰先生
うりさんが感じていた「とにかく生理の不快感ががまんできない」という理由でも、ピルの服用は始められます。ピルの薬は、時代とともにさまざまな種類が開発されてきています。低用量と超低用量、一相性と三相性、周期服用と連続服用など、個人のニーズに合わせた最適な種類のピルを選択できるように、それぞれの種類のピルの特徴について、ある程度は把握しておくと良いでしょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方には個人差があります。また、PMS・生理痛などの症状は低用量ピルを服用することによって改善が期待されますが、まれに副作用が起きる場合もあります。医師の診察をうけ、指示された適切な服用方法をお守りください。

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