【アンケート調査】85%以上の女性が経験!「性交痛」の原因と対処法を知っておこう

クリニックフォアとオカモト株式会社が性交経験のある女性482名を対象に行った調査によると、8割以上が「性交痛を感じたことがある」と回答していることが明らかに。そこで今回は性交痛を感じる原因や対処法について、産婦人科医の村田佳菜子先生に聞いてみました。

教えてくれたのは…
村田佳菜子先生
村田佳菜子先生
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、関東ジェンダー医療協議会理事。婦人科医として勤務する傍ら、2019年から女性医療クリニックLUNAで女性性機能外来を担当。クライアントの気持ちや状況に寄り添いながら、あらゆるセックスの悩みに対し医学的にアプローチ。ひとりひとりの性を豊かにすることから、日本の社会をもっと豊かにしたいという思いで活動中。

女性の8割以上が「性交痛」を経験。原因は「うるおい不足」

性交痛を感じたことはある?グラフ
アンケート結果によると、性交時に膣に痛みを感じる「性交痛」を感じたことがある女性はなんと85.5%。なかでも「毎回感じる」「頻繁に感じる」と回答している女性が全体の3割弱を占めています。性交痛の原因についても聞いたところ、約半数が「前戯が十分ではない(49.8%)」と回答。次に多いのは「十分に興奮できていない(36.2%)」と、興奮が高まらないことによる潤滑液(うるおい)不足が性交痛の原因だと考えている女性が多いようです。

性交痛を感じる理由グラフ

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村田先生

性交痛を感じる女性は意外に多いんです。実際に私が勤めている女性性機能外来※にも幅広い世代で多くの方が性交痛で受診されます。性交痛の原因も実はさまざまで、お産による腟の傷や閉経後のホルモンの変化、心理的要因によるものなども考えられます。そのなかでも若い方の場合に最も考えられるのは、アンケート結果にもあるように「十分に興奮できていないことから生じる潤滑(うるおい)不足」ですね。

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編集部

病気が原因で性交痛が引き起こされているというケースもあるのでしょうか?

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村田先生

はい、性交痛には婦人科疾患や性感染症が隠れていることもあります。もし痛みが強く長く続いた場合には、一度医療機関を受診してみましょう。

※女性性機能外来…女性の性機能不全(オルガズム障害、性的興奮、性交疼痛、腟けいれんなどの性的機能の疾患の総称)を専門にした外来

「自分が我慢をすればよい」はNG

性交痛に対して対処しているかという質問には、3割以上が「対処したことがない」と答えています。
性交痛に対処している?グラフ
「対処したことはない」と回答した人にその理由を聞くと、「自分が我慢すればよいものだから」が4割弱、ほかにも「対処しようと思わなかったから」「性交痛を感じることが当たり前だと思っていたから」など、そもそも性交痛に対して「何か対処が必要だ」と感じている女性が少ないようです。

性交痛対処してる?グラフ

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編集部

確かに性交痛を感じていても、雰囲気を壊してしまったり、気まずくなってしまったりしないかな……という気持ちのほうが強くて、「自分が我慢すればいいかな」と相手に伝えなかったことが私にもあります。


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村田先生

性交痛など性に関する悩みはなかなかパートナーに伝えづらいですよね。でも、「自分が我慢すればよい」はNG。痛みを我慢し繰り返すと悪化する場合があり、ワギ二スムス※をきたすこともあります。性交痛はパートナーの理解や気遣いによって和らぐこともあるんです。異性の体や心についてはお互いによく分からないことも多いはずなので、双方歩み寄れるようにきちんと口に出して伝えていってほしいです。


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編集部

性交痛への対処法として、パートナーとのコミュニケーション以外にできることはありますか?


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村田先生

潤滑不足が理由であれば、潤滑ゼリーのようなアイテムを利用するのも対処法のひとつです。調子が悪いときには無理にセックスをしなくてもいいと思いますが、それでも愛情を確かめ合いたい、セックスを楽しみたいという日は、潤滑ゼリーを使ってみるのもいいかもしれません。

※ワギ二スムス…膣痙攣。腟のまわりにある筋肉が緊張などにより締まってしまうこと

手に取りやすいデザインの潤滑ゼリーも

編集部が調べたところ、小分けのものや温感タイプなど、さまざまな種類の潤滑ゼリーがあるようです。店頭でも手に取りやすいパッケージで、部屋になじむようなデザインのものも販売されているので、気になる人はドラッグストアなどで探してみて!

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before 潤滑ゼリー 55g ¥1,080(税込)/オカモト株式会社

※オカモト株式会社の商品ページに遷移します

香料フリー/着色料フリー/鉱物油フリー/アルコールフリー。デリケートな悩みや不安をひとりで抱え込むのではなく、ふたりで共有することでもっと心地よい関係になれるようにという想いが込められた、「ふたりにやさしい」がコンセプトの潤滑ゼリー。 ワンタッチキャップですぐに使えて、水溶性で洗い流しも簡単なので、はじめての方にも使いやすいのが特徴。



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村田先生

潤滑ゼリーは、潤滑不足によって生じる性交痛を和らげるためのもの。挿入するものの先端にたっぷり塗って(乗せて)使いましょう。挿入時の滑りをよくしてくれるため、性交痛の緩和が期待できます。

「自然に濡れるのが当たり前」じゃない。気になることはパートナーや専門家に相談を

話し合う夫婦イメージ

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村田先生

なんだかうまく眠れない夜があったり、胃の調子が悪くて胃もたれしたりするのと同じで、セックスで濡れないことなんてよくあること。濡れないからといって焦らずに、潤滑ゼリーがあるならば積極的に使ってみましょう。潤滑ゼリーを使っても痛みが取れなければ婦人科を受診したり、性に関して心配なことがあるなら女性性機能外来のような専門クリニックに頼ったりという選択肢もあります。性交痛は「たいしたことない」と思わずに、気になることがあったらパートナーや専門家に相談してみてくださいね。

【調査概要】
クリニックフォア×オカモト株式会社
性交時における不安・心配に関する調査
調査対象:クリニックフォアユーザーの女性482名
調査方法:アンケートメールによる調査
調査期間:2023年9月14日~2023年9月19日

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