【アンケート調査】皮膚科医に聞いた!気になる肌悩みの原因と対策
マスク自由化後の美意識について男女460名を対象にアンケートを行ったところ、2人に1人が美意識の高まりを感じていることが明らかに。今回は、マスクを外す機会が増えたことで気になるようになった肌悩みの上位3つ「しわ・たるみ」「ニキビ・肌荒れ」「シミ」について、皮膚科医の千原先生に原因とセルフケアでできることを聞いてみました!
- 教えてくれたのは…
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千原 真未 先生日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。オンライン診療×対面診療のハイブリッドな医療サービスを提供するクリニックフォアで、皮膚科だけではなく、内科・アレルギー科などプライマリーケアを実践。大学病院で診療と研究に従事した経験を基に、質の高い医療情報の啓蒙を目指しさらなる研鑽に努める。
マスク自由化後、2人に1人が「顔への美意識が高まった」と回答
まずはアンケート結果を見ていきましょう。マスク自由化後の顔への美意識について聞いたところ、「美意識が高まった」と感じる人が53.3%と、2人に1人が顔に対して意識が向きはじめているという結果に。さらに特に気になった悩みについて詳しく聞いてみると、以下のような結果となりました。
1番多かった悩みは「シワやほうれい線(29.8%)」、次に「ニキビ・肌荒れ(26.7%)」、3位が「シミ(25.2%)」と、やはりマスクを外すようになったことで今までマスクで隠せていた部分に悩みを持ち始めた人が多いようです。千原先生残念ながらあらゆる肌悩みにおいて、ご自身でのセルフケアのみで治療・改善させることは難しいんです。シワやシミを完全に無くしたいなら、皮膚科などの専門医の元での治療もしくは美容治療が必要。だからこそ、肌悩みが起こる前の「予防」がとっても大切です。ここからは、上位3つのそれぞれの肌悩みの原因や予防策についてお話ししますね!
「シワやほうれい線」は乾燥&紫外線対策がポイント
編集部シワやほうれい線って、そもそもなぜできてしまうのでしょうか?
千原先生シワといっても、その種類はさまざま。たるみによるシワ、乾燥からくる小ジワ、笑ったり怒ったりすることによる表情ジワ……。ほうれい線も口元のシワのひとつ。頬や口元の筋肉の衰えでハリがなくなってしまったり、紫外線により肌弾力が低下してしまったりすることが原因だと言われています。
編集部紫外線もシワにつながるんですね!シワやほうれい線は、どう対策すればいいのでしょうか?
千原先生小ジワやたるみジワを作らないためには、乾燥を防いでしっかりと保湿をすることと、紫外線対策を怠らないことですね。また、マスク生活によって口角を使う頻度が減り、筋肉が衰えることでほうれい線が目立ってしまっている場合も。マスクをしていても、意識して口角をキュッと上げて過ごすことが大切です。
「ニキビ・肌荒れ」は、保湿で予防
千原先生ニキビ・肌荒れ予防には、保湿が重要だと知っていますか?肌の乾燥はバリア機能を低下させ、皮脂の過剰分泌や肌のターンオーバーの乱れを招き、「白ニキビ」が発生しやすい環境をつくってしまいます。ニキビがある人は、ノンコメドジェニック※テスト済みで保湿力の高いスキンケアアイテムを選ぶと安心して使用できるのでおすすめです。加えて、ハンカチやティッシュでこまめに皮脂や汗を拭き取り、清潔な状態を保つことも大切!
※ノンコメドジェニック:白ニキビができにくい調合のこと
編集部ニキビにも保湿が重要なんですね。それなら、マスクをしている間は顔が乾燥しないので安心そうです!
千原先生いいえ、実はマスクは肌を乾燥させてしまうんです。マスクを着用していると、息が充満して湿度が高くなり、蒸れた状態になります。その状態でマスクを外すと、肌の内側にある水分を奪いながら一気に蒸発してしまうので、乾燥を招いてしまいます。また、マスク自体に肌の水分が吸収されて乾燥することも。
編集部そうだったんですね……。マスクによってできたニキビも、皮膚科で治療できますか?
千原先生もちろんです。ニキビは悪化したり繰り返したりすることでニキビ痕が残りやすくなってしまうので、気になるときは早めに皮膚科に相談してみてくださいね。
「シミ」の原因は紫外線だけじゃない!
編集部アンケートでは、シミが気になる人も多いようです。シミって紫外線によってできるものですよね?
千原先生「シミ=紫外線が原因」と思われがちですが、シミの原因は紫外線“だけ”ではありません。紫外線を浴びるとメラノサイト(=メラニンを作る色素細胞)が刺激され、メラニン(=肌や毛髪、瞳の色を構成する黒色の色素)が過剰に作られてしまいシミになってしまいます。過度な摩擦も、同じくメラノサイトを刺激するのでシミの原因に。ちなみに、女性ホルモンの乱れやストレス、喫煙もメラニンの生成を促す原因になってしまうんですよ。
編集部なるほど、さまざまな要因が重なってシミにつながるんですね……。セルフケアには改善効果は無いとはいえ、シミが気になる人向けのスキンケアアイテムはたくさん売られていますよね。
千原先生市販のアイテムに期待できる効果はあくまでシミを増やさない、シミを濃くしないということ。シミを薄くする効果をしっかり感じたいならハイドロキノンやトレチノインの外用薬やレーザー治療、光治療などの皮膚科治療が必要です。過剰なセルフケアはシミを悪化させてしまうこともあるので、注意しましょう。
肌悩みを治療・改善したいなら、専門家に相談を
千原先生どんな肌悩みでも、大切なのは保湿と紫外線対策。この2つは必ず徹底しましょう。日頃の習慣が肌の土台を作ることを忘れずにケアを続けることが大切です!
ただし、ご自身でのケアはあくまで「予防」。肌悩みを根本的に解決したいなら、医療機関や美容皮膚科に相談してみてくださいね。最近では、美容施術を扱う医療機関も増えています。シワ・たるみが気になる人のための美容施術や、ニキビ外来など、相談できる場所はたくさん。間違ったケアをしないためにも、自分の悩みに合った場所を探してみましょう。
クリニックフォアでは、対面の美容皮膚科をはじめ、オンラインでニキビ治療や美容内服薬を豊富に取り揃えている診療科目も。気になった人はぜひ覗いてみてくださいね!【調査概要】
マスク自由化後の美意識の変化に関する調査
調査対象:クリニックフォアユーザーの男女460名
調査方法:アンケートメールによる調査
調査期間:2023年5月12月~2023年5月20日▶クリニックフォアの美容皮膚科はこちら
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