ボディソープで洗っちゃダメって本当?デリケートゾーンの正しいケアを女医が解説!

友達には相談しづらいけれど、気になるデリケートゾーンの悩み。ちゃんと洗っているつもりでも、においやかゆみが気になったり、荒れてしまうことも。そんなデリケートゾーンのケアについて、千原先生にお話を聞きました。

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編集部

最近、”デリケートゾーンケアアイテム“なるものが増えてきましたよね。

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千原先生

近ごろは薬局や百貨店に専用のコーナーができていたりと、選択肢がどんどん広がってきているように感じますね。

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編集部

そもそも、デリケートゾーンはどうやってケアするのが正解なのでしょう?

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千原先生

専用のソープや保湿アイテムでケアすることには、ちゃんとメリットがあります。今回は、デリケートゾーンケアに欠かせない「洗う」「保湿する」の2つについて、詳しく解説します。

教えてくれたのは…
千原 真未 先生
千原 真未 先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。オンライン診療×対面診療のハイブリッドな医療サービスを提供するクリニックフォアで、皮膚科だけではなく、内科・アレルギー科などプライマリーケアを実践。大学病院で診療と研究に従事した経験を基に、質の高い医療情報の啓蒙を目指しさらなる研鑽に努める。

STEP1 >>> 洗う

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編集部

デリケートゾーンは、お湯で洗うだけではいけないんですか?

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千原先生

デリケートゾーンのヒダ(小陰唇)は凹凸があり、恥垢と呼ばれるおりものや皮脂の汚れが残りやすい場所。お湯で洗うだけだと雑菌が繁殖してしまい、においやかゆみの原因になってしまうこともあるんです。

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編集部

確かに、毎日洗っているつもりなのに、よく白いゴミが溜まっているなと感じることがあります……。これは、いつも使ってるボディソープで体を洗うついでに洗えばいいのでしょうか?

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千原先生

ボディソープが絶対にダメというわけではないのですが、その多くはアルカリ性に近いので洗浄力が強く、洗いすぎると肌に必要な弱酸性バリア機能や常在菌まで奪われてしまいます。すると雑菌が入りやすくなり、肌トラブルを引き起こす可能性も。

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編集部

だから、デリケートゾーン専用ソープができたんですね!

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千原先生

そうそう、デリケートゾーンはpHが弱酸性。それと同じ弱酸性ソープを使用することで、肌の状態が安定しやすくなるということです。

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編集部

なるほど。デリケートゾーン専用と書いてなくても、弱酸性のものを選べばOKですか?

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千原先生

問題ありません。着色料や石油系界面活性剤などの添加物に配慮されたものだと、なお安心ですね。そして洗うときは、たっぷりの泡でやさしく撫でるようにしてください。泡を使えば膣の外を隅々まで綺麗に洗えて、気になるにおいの問題も解決できることが多いです。

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編集部

体と同じくナイロンタオルを使っていましたが、これからは泡を使って手で洗うようにします…!

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千原先生

あとは、よくスキンケアで注意することとして「洗顔で熱いシャワーを使うと乾燥の原因になる」という話を聞いたことがあると思いますが、デリケートゾーンも同じ。ぬるま湯で、かつ水圧が強すぎないシャワーで洗い流すように心がけてくださいね。

STEP2 >>> 保湿する

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編集部

お風呂から出た後は、デリケートゾーンも保湿した方がいいんですか?

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千原先生

デリケートゾーンも保湿は大切。外陰部の皮膚は繊細で、まぶたよりも薄いと言われています。乾燥した状態が続くと傷つきやすくなり、かゆみやにおい、色素沈着にも繋がってしまうんです。

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編集部

私は今のところデリケートゾーンに乾燥を感じたことはないのですが、乾燥しやすい人っているのでしょうか?

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千原先生

乾燥を感じやすいのは、女性ホルモン(エストロゲン)が減少してくる更年期の方に多いです。まだ若い女性でも、不規則な生活やストレス、無理なダイエット、出産などの影響などで女性ホルモンが乱れていると、うるおい不足になることは十分あります。

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編集部

まだ20代の自分も、油断してはいけないですね。

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千原先生

特に乾燥を感じていない人も、保湿をすることで下着の摩擦などでできた黒ずみのケアにもなります。また、性交渉の時に擦れて痛みがある人や、ナプキンなどでかぶれやすい人は、保湿をすることで症状が和らぐ場合がありますよ。

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編集部

デリケートゾーンも顔と同じで、荒れてしまった肌には保湿が大切なんですね。

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千原先生

日ごろからケアを心がけることで、乾燥や荒れを未然に防ぐことにも繋がります。顔やボディと一緒に、デイリーケアとして習慣づけられるとよいですね。

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編集部

わかりました!保湿剤を選ぶ時は、ソープと同じくデリケートゾーン専用アイテムや、弱酸性のものを選ぶようにすればいいですか?

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千原先生

そうですね。特に顔用の化粧水は、ピーリング成分などデリケートゾーンにとっては強すぎる刺激になってしまう成分が含まれていることも多いと思うので、アイテム選びには注意が必要です。

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編集部

ソープと同様、保湿アイテムも肌にやさしいものを探してみます!でも、先生に言われた通りにちゃんとケアしていても、においやかゆみが気になる場合はどうすればいいのでしょうか?

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千原先生

においやかゆみが強かったり、おりものに異常があったりする場合は、腟カンジダなどの感染症の可能性もあります。違和感が続くようなら、必ず婦人科に相談してください。

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編集部

わかりました、ありがとうございます!

千原先生のおすすめアイテム

泡タイプで時短&肌にやさしい

ポンプを押すだけで、きめ細かい濃密泡が出てきて楽ちん!気になる汚れ・ムレ感をすっきり洗い流してくれます。無香料なので、生理のときでも使いやすいです。薬局で買えるお手軽さも◎。

花王 ロリエ デリケート泡ウォッシュ 150ml 880円(税込)※編集部調べ

いつものケアが癒しの時間に

生理中でお肌が敏感な時もしみたりせず、やさしい洗い心地。ティーツリーやローズマリーの自然なアロマの香りに癒されます。スッキリ洗えるのに、洗い上がりはしっとり。

【左】メロウドット インティメイトウォッシュ  120ml 2,970円(税込)
【右】メロウドット インティメイトセラム  50ml 3,300円(税込)

ポーチに忍ばせておけば安心

洗い流したように、さっぱり清潔にケアできる携帯用シート。自宅以外のトイレでウォシュレットを使うのを避けたいときなどに使っています。厚手で拭きやすく、使用後はトイレに流せて便利。

ソフィデリケートウェットシート 6枚×4P 478円(税込)※編集部調べ

 

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編集部

私は生理期間に蒸れやすいので、ウェットシートをナプキンのポーチに入れておくと便利かも。普段のおうちデート前のエチケットにも良さそうです。

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千原先生

薬局などにはプチプラで買えるアイテムも多いので、ぜひ自分に合ったものを見つけてみてください!

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