暑さに負けない!夏バテ対策のポイントを医師が解説します
暑い日が続くと、体調を崩してしまいがち。今回は、日本内科学会認定・内科専門医の田中智博先生に、この夏を乗り越えるための夏バテ対策についてお話を聞きました。
- 教えてくれたのは…
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田中 智博 先生日本内科学会認定 内科専門医。東北大学医学部を卒業後、大崎市民病院、国立循環器病研究センターで内科疾患をはじめ心臓・血管病の高度急性期医療に従事。現在は幅広い内科的知識を活かし、質の高いプライマリーケアの実践や医療情報の提供を行っている。
夏バテはどうして起きるの?
夏バテとは、夏の気温に体が対応できずに起こるさまざまな不調のこと。主な原因は、暑さによる睡眠不足や消化機能の低下、発汗などによる水分・塩分バランスの乱れ、冷房による冷えや屋外との気温差による自律神経の乱れなど。気づかないうちに夏バテになっている可能性もあるので、しっかりと対策が必要です。
- 夏バテの主な症状
- 全身の疲労感やだるさ・食欲不振・むくみ・めまい・頭痛・イライラする・便秘や下痢・睡眠不足など
クーラーに注意!
冷房の設定は25〜28度を目安に、屋外との気温差は5度以内になるようにしましょう。冷たい飲み物は控えたり、室内で軽い運動をしたり、夜はぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、冷えを緩和する工夫も大切です。自分で温度が調節できないオフィスや外出先には、羽織りものなどを持っていくといいですね。
正しい水分補給のとりかた
のどが渇いた感覚がなくても、こまめに水分を摂りましょう。通常は水やお茶でも十分ですが、汗をたくさんかいた時は水分と同時に塩分も失われるため、経口補水液がおすすめです。カフェインを含むお茶やコーヒー、アルコールには利尿作用があり、必要以上に水分が失われてしまうこともあるので注意!
※経口補水液…水に電解質と糖質をバランス良く配合した飲み物のこと夏バテに効果的な栄養素を知ろう
疲れにくい体のためには、バランスの良い食事が必要不可欠。中でも、糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1は、疲労回復に欠かせない栄養素。ニラ、ニンニク、ネギなど、ビタミンB1の吸収を高める「アリシン」を含む食材も一緒に摂るのがおすすめです!
編集部栄養をとったほうがいいのはわかっているのですが、暑い時はどうしても冷たい麺類で済ませてしまいがちです。。
田中先生僕も暑い時はよくソーメンを作りますが、ちょっとの工夫で夏バテ対策メニューにすることができますよ!ビタミンCが多い野菜をのせてサラダ麺にしたり、クエン酸が入った梅干しやレモンをトッピングしてもさっぱりして美味しいです。