マーベロン系、トリキュラー系で違う?【低用量ピルの種類別】副作用と対処法をチェック!
避妊以外にもさまざまな効果がある低用量ピルですが、服用するうえで副作用のリスク・デメリットはしっかり理解しておきたいですよね。今回は、ピルの種類別に副作用と対処法をご紹介します。
ピルの種類によって、副作用が違うんですか?
はい。マーベロン系、トリキュラー系、超低用量ピルは、それぞれ含有されているエストロゲンの量に差があるため、出やすい副作用が異なります。
マーベロン系に出やすい副作用
マーベロン系ピル:マーベロン、ファボワール
1.胸のハリ、痛み
胸のハリや痛みを感じたときは、なるべく締め付けのない下着を使用しましょう。ノンワイヤーやブラトップなどがおすすめです。通常は内服を続けるうちに自然に症状は和らいできます。
2.吐き気(嘔吐)
朝や昼に服用をしていて、吐き気を感じてしまう場合には、服用時間を夜寝る前に変更することで和らぐことがあります。
3.頭痛
頭痛を感じたときは、我慢せずにロキソニンなどの鎮痛薬を服用して痛みを和らげ、ゆっくり休みましょう。
4.不正出血
飲み始めて1ヶ月目は、不正出血が起こることがあります。2シート、3シートと続けるうちに落ち着くことが多いため、まずは服用を続けてみましょう。
トリキュラー系に出やすい副作用
トリキュラー系ピル:トリキュラー、ラベルフィーユ、アンジュ
1.下腹部痛
下腹部に痛みを感じたら、まずはゆっくり休みましょう。痛みが強い場合や、仕事などでゆっくり体を休めないときは、ロキソニンなどの鎮痛薬を服用しましょう。
2.胸のハリ、痛み
胸のハリや痛みを感じたときは、なるべく締め付けのない下着を使用しましょう。ノンワイヤーやブラトップなどがおすすめです。通常は内服を続けるうちに自然に症状は和らいできます。
3.頭痛
頭痛を感じたときは、我慢せずにロキソニンなどの鎮静薬を服用して痛みを和らげ、ゆっくり休みましょう。
4.不正出血
飲み始めて1ヶ月目は、不正出血が起こることがあります。2シート、3シートと続けるうちに落ち着くことが多いため、まずは服用を続けてみましょう。
超低用量ピルに出やすい副作用
超低用量ピル:ルナベルULD、フリウェルULD、ヤーズフレックス
1.不正出血
飲み始めて1ヶ月目は、不正出血が起こることがあります。2シート、3シートと続けるうちに落ち着くことが多いため、まずは服用を続けてみましょう。
2.吐き気(嘔吐)
朝や昼に服用をしていて、吐き気を感じてしまう場合には、服用時間を夜寝る前に変更することで和らぐことがあります。
3.頭痛
頭痛を感じたときは、我慢せずにロキソニンなどの鎮痛薬を服用して痛みを和らげ、ゆっくり休みましょう。
心配なときは医師に相談を
特に服用を始めてから2ヶ月くらいまでは、体が慣れていないために副作用が起きやすい時期となります。慣れない症状が出てくると、「このまま服用を続けても大丈夫なのか」「薬が体に合っていないんじゃないか」と不安になってしまいますよね。これらの副作用は1〜2ヶ月飲み続けるうちに体が慣れて和らぐことがほとんどですが、以下のような場合は無理をせず医師に相談しましょう。
☑︎ 3シートほど服用を続けても副作用が改善されない場合
☑︎ 鎮痛剤を飲んでも痛みが改善しない場合
☑︎ 通常の月経量よりも多い量の不正出血が続く場合
これらの場合は、ピルの種類を変更することで改善されることがあります。医師に相談の上、処方を受けるようにしてください。
※低用量ピル・超低用量ピルの副作用の程度や現れ方には個人差がございます。
- 教えてくれたのは…
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山田光泰先生産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。