低用量ピルと頭痛薬は併用しても大丈夫?飲み合わせに気をつけるべき薬とは

ピルを服用しているときに気になることの一つに、「他の薬との飲み合わせ」があります。今回は、併用してはいけない薬と、併用することでピルの効果を強めたり、弱めてしまう薬をご紹介します。

教えてくれたのは…
山田光泰先生
山田光泰先生
産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。

編集部:「ピルの効果を強めるなら、服用してもいいんじゃない?」と思ってしまったのですが、どうなんでしょう?

山田先生:効果を強めることは、同時に副作用を強めることを意味します。 そのため、併用できない薬だけでなく、効果を強めてしまう薬にも注意しましょう。

ピルと併用してはいけない薬

・ヴィキラックス配合錠(C型肝炎の薬)

ピルの効果を減弱させる可能性のあるもの

・てんかんの治療薬(フェニトイン、カルバマゼピンなど)
・結核の治療薬(リファンピシン)
・セント・ジョーンズ・ワート

ピルの効果(副作用)を増強させる可能性のあるもの

・一部の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
・グレープフルーツ
※「アセトアミノフェン」が含まれている解熱鎮痛剤は、市販薬だと『タイレノール』『バファリン(一部の種類)』、処方薬だと『カロナール』など。

ピルによって効果が減弱する可能性のある薬

・一部の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)

ピルによって効果(副作用)が増強する可能性のある薬

・ステロイドの内服薬
・一部の抗うつ薬(イミプラミン)
・免疫抑制剤(シクロスポリン)

その他

・バストアップサプリメント(プエラリア)
※女性ホルモンが含まれているので、ピルの作用に影響する可能性があります。

万が一併用してしまった場合はどうする?

基本的に大きな問題にはなりませんが、万が一気分や体調が悪くなったら、かかりつけのお医者さんに相談するようにしましょう。

体調不良などで医療機関を受診した際は、問診票などに「低用量ピル服用中」と記載をすることで、お医者さんも事前に飲み合わせリスクを知ることができます。迷ったときは、診察の際にもお医者さんに相談してみてくださいね。

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