【Q&A】ピルを飲むと血栓症になりやすいって、本当?
低用量ピルの服用を考えているのですが、友人に「ピルは血栓リスクが高くなるからやめた方がいいよ」と言われました。実際、どうなのでしょうか?
たしかに、ピルを服用すると血栓症発症のリスクが若干上がります。ただ、実際に血栓症を発症する確率はかなり低いので、過度に不安になる必要はありませんよ。
低用量ピルを服用していない女性が血栓症を発症するのは年間で1万人中2~5人程度なのに対し、ピル服用者の発症数は年間で1万人中3~9人程度。低用量ピルによる血栓症のリスクばかり注目されることがありますが、実は妊娠中や出産後のほうが血栓症になるリスクは何倍も高いと考えられています。
もしもこのような血栓症の初期症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してくださいね。
- 血栓症の初期症状
- ・激しい腹痛
・激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み
・激しい頭痛
・見えにくい所がある、視野が狭い
・舌のもつれ、失神、けいれん
・ふくらはぎの痛み・むくみ、握ると痛い、赤くなっている など
- 教えてくれたのは…
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山田光泰先生日本産科婦人科学会認定、産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。