【アンケート調査】70%以上の女性が経験!「避妊に失敗した」「失敗の可能性があった」ときの対策とは

避妊について女性920人に独自アンケートを行ったところ、妊娠を希望していないタイミングで「避妊に失敗したことがある」「避妊に失敗したかもしれない経験がある」と答えた女性が7割以上いることが明らかに。そこで今回は、避妊に失敗した理由や正しい対策について詳しく紹介していきます。

教えてくれたのは…
山田光泰先生
山田光泰先生
日本産科婦人科学会認定、産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。

男性に「コンドームを着けて」と言えない女性が約3割

まずは、今回行ったアンケート回答の詳細を見ていきます。
避妊に失敗したことはあるか?回答結果
コンドームを使用せずに性行為を行った、コンドームが破れた・外れたなどを理由に「避妊に失敗したことがある」と答えた人が約31%、腟外射精など「避妊に失敗する可能性がある場面を経験したことがある」と答えた人が約42%という結果に。なお、腟外射精(外だし)は避妊にはなりません。約22%の確率で妊娠する可能性があります(*1)。つまり、約7割以上の女性が避妊に失敗した経験がある、という回答と同等になります。
*1 参考:WHO「Selected practice recommendations for contraceptive use Third edition 2016」

また、コンドームを使用せずに性行為を行ったと回答した人にその理由も聞いてみました。
コンドームを使用しなかった理由。回答
注目は「自分(女性側)が男性に着けてほしいと伝えづらかったから」の回答です。約32%、おおよそ3人に1人が「コンドームを着けてほしいけれど言えなかった」という経験をしています。これにより、望まない妊娠をする可能性だけでなく、性感染症の感染リスクも発生していることが考えられます。

コンドームは、女性が着けてもいい

コンドームの不使用は、お互いの性感染症の感染リスクを高めることにもつながります。妊娠を希望していない場合は、性感染症の感染リスクを避けるためにも、しっかりとパートナーと話し合い、希望を伝えることが大切です。

また「コンドームは男性が自分で着けるもの」という決まりもありません。もちろん男性が自然と装着するのが理想ですが、女性側が言葉で伝えづらいときは、女性が男性に着けてあげるのもいいかもしれません。
コンドームのつけ方

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山田光泰先生

コンドームを着けることは避妊だけでなく、性感染症の予防にもつながります。お互いの身を守るためにも、コンドームの必要性をパートナーとしっかりと話し合い、お互いに理解しておくことが大切です。

避妊には「低用量ピル」と「アフターピル」

避妊としては日頃の「低用量ピル」の服用が基本と考えましょう。低用量ピルは、避妊率は99%以上と言われており、さらに女性の生理まわりの悩みにもプラスに働くことが実証されています(*2)。「避妊リング(IUD/IUS)」という器具を子宮内に挿入する避妊方法もありますが、こちらは出産経験の無い人は使用できない場合があります。

「アフターピル」の服用はあくまでも緊急手段です。常用するお薬ではありませんが、万が一の場合に役に立ちます。性行為から72時間以内(薬によっては120時間以内)の服用で約98%の避妊効果がありますが、低用量ピルよりも副作用が強く出る場合もあります(*3)

*2 毎日同じ時間に服用し、最低7日間は飲み忘れずに生理開始日から5日目までに服用した場合
参考:日本産婦人科学会編「OC・LEPガイドライン 2020年度版」

*3 参考:あすか製薬株式会社「ノルレボ錠1.5mg 」添付文書Clinical Review Ronald J. Orleans, M.D. NDA 22-474 Ella (ulipristal acetate 30mg)

効果 主な副作用
低用量ピル 避妊効果、PMS、生理痛改善、月経要改善、ニキビ改善など 胸のハリ・痛み、吐き気、頭痛、不正出血

※服用を続けることで徐々に治まることがほとんど

アフターピル 緊急避妊 吐き気、頭痛、腹痛、倦怠感

 

避妊の選択肢を覚えておくことが大切

先述の通り、お互いの身を守るためにも、性行為の際はコンドームの装着を習慣とすることが大切ですが、コンドームには100%の避妊効果はありません。安全で確実な性行為には「低用量ピルの服用+コンドーム」の併用が一番なので、気になる方は低用量ピルの服用をぜひ検討してみてください。また、万が一避妊に失敗してしまったときは、焦らず「アフターピル」という選択肢があることも思い出してくださいね。

今はどちらもオンライン診療で購入することができます。ひと目が気になる人、病院に受診に行く時間がない人などは、診察方法にも選択肢があるので、ぜひ覚えておいてください。

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山田光泰先生

コンドーム、低用量ピル、アフターピル……。なんとなく名前は聞いたことはあったけれど、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくは知らなかった、という人も多いのではないでしょうか。ご自身でしっかり覚えておくことはもちろん、もしも周りで困っている人がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

※効果・効能のあらわれ方には個人差があります。また、まれに副作用が起きる場合もあります。医師の診察をうけ、指示された適切な服用方法をお守りください。

【調査概要】
アフターピルに関する意識調査
調査対象:クリニックフォアユーザーの女性920名
調査方法:アンケートメールによる調査
調査期間:2023年2月14月~2月21日

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