妊活って何をすればいいの?妊娠しやすい身体になるには?

結婚をして子どもが欲しいと考えているカップルが行う妊活。妊活をしたいけど、何をすればいいのか分からないという人もいると思います。今回は、妊活とはどのようなことをするのか、妊娠しやすい体になるためにはどうすればよいのかを詳しく解説していきます。

そもそも妊活って何?

「妊活」について医学的に明確な定義はなく、一般的に子どもを欲するカップルが妊娠するために行う活動のことを指しています。

とある製薬会社の調査によると、妊娠を希望するカップルの約3組に1組が妊活を行っているとされています。妊活の開始時期はやや早期化されており、2019年の調査の結果では、妊活中の女性の3人に1人が20代後半から妊活を始めたという結果が出ています。

また、妊活というと女性が行うイメージですが、近年では男性が積極的に女性と協力して妊活を行っている傾向にあり、約49%の夫婦が夫婦ともに妊活に積極的であると回答しています。妊活に関心をもって一緒に取り組む男性が増えてきているんです。

妊活ではどんなことをすればいいの?

妊活には、「これをすれば絶対に妊娠できる」というような明確な答えはありません。多くの人が、排卵日に性行為をするということに加え、質の良い卵子や精子を育てる、子宮内の環境を良くするということを目標にしています。

医学的な観点からだと妊活としてまず行ってほしいのが葉酸の摂取です。厚生労働省は、妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、通常の食事からの葉酸摂取に加えて、サプリメントなどの栄養補助食品から1日400μgのモノグルタミン酸型葉酸を摂取することを推奨しています。

葉酸は赤ちゃんの成長に影響し、特に二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクを減らすことができます。この発症リスクを減らすため、妊娠の1か月以上前から妊娠初期の3か月間は特に意識して葉酸を摂取するようにしてください。サプリメントも積極的に活用しましょう。

妊活の一つとしてよく耳にする基礎体温測定については、実は必須ではありません。基礎体温とは安静時の体温で、起床後に活動を行う前に布団の中で計ります。毎日同じ時間に継続して測り続けることによって、1ヶ月のホルモンバランスがある程度分かるというものです。

これをグラフ化することで排卵日などを予想できるようになり、妊活のための性行為に役立てることができます。しかし、毎朝の基礎体温計測がストレスになってしまうこと、正確に計測していてもなかなか理想通りのグラフにはならないこと、超音波や排卵検査薬で正確に排卵日が予測できることから、その意義は薄れてきています。

男性ができることはあるの?

男性にも妊活のためにできることがいくつかあります。まずは生活習慣を整えること。早寝早起きの規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動を行い、自分の体調を整えましょう。

また、喫煙している人はなるべく禁煙してくださいタバコの煙によって、精巣の働きや精子の数、運動能が低下して元気のない精子が増えてしまったり、陰茎部に栄養を送っている血流が悪くなり勃起障害を引き起こす可能性があります。また、受動喫煙となっている女性に対しても、ホルモンバランスの乱れや卵胞成長の阻害、 卵子の老化、早発閉経など、妊活に悪影響を及ぼす恐れがあります。

加えて、精巣を過度に温めないことも大切。精子は熱に弱いため、男性器を温めてしまうと精子の質が低下する可能性が懸念されています。長時間の入浴、膝上でのノートパソコンの長時間使用、自転車あるいはバイクの長時間の乗車は控えておきましょう。

女性が妊娠しやすい体になるためには?

妊活を進めていくうえで、妊娠しやすい体を作るためにはどうすればよいでしょうか。妊娠しやすい体を作るためには、生活習慣と食習慣を見直すことが大切です。

生活習慣については、規則正しい早寝早起きや適度な運動を心がけ、ストレスをためないように生活していきましょう。当たり前のことを言っているようにも思えますが、女性は睡眠時間やストレス、肥満などによってホルモンのバランスが崩れやすくなっています。ホルモンバランスが崩れると健康な卵子を育てることに影響が出てしまうので、妊娠しやすい体を作るためには規則正しい生活が必要不可欠ということです。

また、パソコンやスマホの酷使で目を使いすぎると不妊につながるという報告もあります。これは、パソコンやスマホからのブルーライトが、脳からのメラトニンというホルモンの分泌を低下させてしまうためです。メラトニンは抗酸化作用によって卵子の質を保つ、と言われているため、夜間のスマホやパソコンの使用をなるべく控えたり、ブルーライトカットのメガネをかけるなどの対策をしていきましょう。

さらに、体の血行を良くすることで、子宮や卵巣の血流改善が期待できます。適度な運動を行う、湯船にはしっかりと浸かる、冷たい飲み物を飲み過ぎないなど、体を温める生活を始めてみましょう。

食習慣については3食バランスの良い食事の摂取が必要となります。「これを食べれば妊娠しやすくなる」というものはないので、バランスよく適正なカロリー量を摂取してください。体を温める作用のある食材を積極的に食卓へ取り入れることも良いでしょう。

また、言うまでもなく喫煙や過剰なアルコール接種は女性の妊孕(にんようせい:妊娠するために必要な能力のこと)を下げてしまうため、将来妊娠したいと考えた時点で禁煙することを強くおすすめします。

医療の力を借りながらの妊活も

近年はブライダルチェックができる婦人科も増えてきています。病院によって対応できる範囲は異なりますが、子宮・卵巣機能のチェックや性感染症の検査、タイミング療法や不妊治療の知識や指導を受けることもできます。

もし不妊の原因となる病気があった場合、自力で妊活を頑張っていてもなかなか子どもを授かることができません。まずは自分が子どもを授かることのできる体であるのかどうかをチェックをすることで、妊活に対する不安の軽減や、早めの治療に繋がります。

また、女性の年齢が高くなるほど、卵巣機能が低下し、自然妊娠は難しくなります。明確な基準はありませんが、35歳以上で妊活を始められる方や、35歳未満で1年間タイミング療法を行っても妊娠しない場合には、早めに不妊治療専門の医療機関を夫婦で受診するようにしましょう。

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

ロート製薬
厚生労働省 
エリエール 

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