【彼にもシェア】病気のリスク大! エッチ前にシャワーを浴びないのは危険
皆さん、エッチの前にシャワー浴びてますか? 流れを壊したくないから浴びない、ニオイが気になるから絶対に浴びる、日によってバラバラ……など、さまざまな意見がありそうですが、結論、エッチ前にシャワーを浴びないと男女ともに病気になるリスクが高まります! そこで、エッチ前にシャワーを浴びないことで考えられる病気のリスクについて産婦人科医である山田先生に聞いてみました。
- 教えてくれたのは…
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山田光泰先生産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。
病気リスクが高まる! エッチ前のシャワーがマストな理由
せっかくの雰囲気がシラケちゃう気がして…。エッチの前のシャワーって、やっぱり必要なんですか?
山田先生もはやマナーです! セックスによる感染は、性病だけとは限りません。皮膚、口内、性器など、人の体にはさまざまな病原菌が付着しているもの。清潔でない状態でエッチをすると、口や性器からパートナーの体内に菌が入って、病気になるリスクが高まります。
えっ、怖い! 具体的に、どんな病気なんですか?
山田先生女性と男性でかかりやすい病気も違うので、それぞれ詳しく説明していきます。お互いを大切に思う相手だからこそ、パートナーにもぜひシェアして教えてあげてください。
女性は男性よりもリスク大! 気をつけたい病気と症状
女性は、男性よりも尿道が短いため、菌が体内に入りやすく、病気にかかるリスクが高いです。例えば、尿を貯めるスペースである膀胱(ぼうこう)の炎症「膀胱炎」や、子宮からの通り道である腟に炎症が起きる「腟炎」になりやすいと言われています。どちらも性器から菌が入って炎症を起こし、発症することがある病気です。
膀胱炎は頻尿、残尿感、悪化すると出血や痛みをともなうことがあります。腟炎は痛みやかゆみだけでなく、おりものの異常など不快感が生じる場合があります。どちらも病院を受診・検査し、抗生物質を服用・外用して治療する必要がある病気なので、注意しましょう。男性も要注意! 気をつけたい病気と症状
男性にもリスクがないわけではありません。例えば、陰茎に赤みやかゆみ、膿などの症状が生じる「亀頭包皮炎(きとうほうひえん)」や、激しい痛みをともなうこともある「尿道炎(にょうどうえん)」などのリスクがあります。どちらの病気を発症しても病院を受診・検査し、抗生物質の服用や外用が必要となる場合があります。
コンドームをしていれば安心、というわけではありません。コンドーム装着前に素手で触ったり、お互いの体のどこかに触れることで、性器からさまざまな菌やウイルスが入る可能性も十分にありえます。特に、オーラルセックスはパートナーの口内や手に付着している菌が入ることもあるので、歯磨きも大切です。シャワータイムは、ふたりの気持ちをもっと高める時間に
エッチ前のシャワーの大切さが分かったところで、パートナーと一緒のシャワータイムをイベントとして楽しむのもおすすめです。 お風呂は気持ちが開放的になってリラックスできるので、ふたりでイチャイチャするにはうってつけの場所。一緒に入浴したり、お互いの髪や体を洗いあったりと密着度が上がれば、エッチ前の気持ちもさらに高まるはず! 「一緒に入ろう」と言い合うことが当たり前になるように、ぜひふたりで習慣化してください。見落としがちな次の2つもチェック!
☑爪の間の汚れ・長さ
爪の間には汚れがたまりやすいので、しっかりと洗いましょう。爪が伸びすぎてないかも忘れずに。
コンドームが破けてしまったり、パートナーを傷つけたりしないためのマナーです。
☑オーラルケア
口臭対策だけでなく、口内菌を清掃することも大切。しっかりと歯磨きをして清潔に保ちましょう。エッチ前のシャワーは、相手への「好き」の気持ち
『雰囲気が壊れるから』『自分に限っては大丈夫』という思いでシャワーを浴びない、歯磨きをしないのは、相手に対しても病気のリスクを高める原因になります。自分だけのためでなく、相手を大切に思うからこその行動だということをパートナーと共有して、ふたりの習慣にしてくださいね。