生理の出血が8日以上続く…それ、過長月経かも。長引く原因と病気の可能性は?

「普段の生理と比較して生理が長い」「周りの人と比較して自分は生理が長い」という場合、不安になってしまいますよね。実際に、長引く生理は病気のサインである可能性もあります。それでは、生理が長引く原因とはどのようなものなのでしょうか。

生理の長さってどのくらいが普通なの?

正常な生理は3~7日間(※)とされています。ですので、この期間よりも出血が続いている場合には、生理が長引いているという扱いになります。

出血が8日以上続いて止まらないという状態のことを、医学的には過長月経と呼んでいます。8日以上続く出血がどこまで長く続くかは個人差があり、中には、365日ナプキンが手放せないという方もいらっしゃいます。

過長月経の主たる原因は、女性ホルモンのバランスの乱れです。普段の生理期間は安定しているのに、一時的に生理が長引いているという場合には、生活習慣やストレスによってホルモンバランスが乱れたことが原因である可能性が考えられます。何か思い当たる原因はなかったか考え、思い当たるものがあればそれを改善していくことで生理の長さが元に戻るかもしれません。

生理が長引いているのは病気の可能性もあるの?

生理が長引く原因として一番多いのが、ストレスや生活習慣によるホルモンバランスの乱れですが、それ以外にも原因はあります。

1.黄体機能不全

排卵後の卵巣内にできる黄体から、本来分泌されるはずのホルモンがうまく分泌されないことで子宮内膜の脱落膜化が不十分となり、起こる症状です。これは、特に更年期の方や閉経が間近となっている人に多い傾向にあります。

2.子宮内膜増殖症

子宮内膜増殖症は、その名の通り子宮内膜が異常に増殖してしまう病気で、生理の時に膜が剥がれ落ちるのに時間がかかることがあります。放っておくと子宮体癌になる可能性があるため、婦人科で検査が必要です。子宮筋腫は、子宮の内側にできるタイプの場合、子宮内膜が引き伸ばされることで生理の量が増え、期間も長くなる場合があります。

3.子宮系のがん

子宮体がんや子宮頸がんなど子宮のがんになると、がんの部分から出血が起こることがあります。生理そのものは正常の期間のなかで終わっていたけれど、がんの部分から出血をしていることによって生理がだらだらと続いていると感じてしまうこともあります。

4.流産

知らず知らずのうちに妊娠をしていて流産をしていた場合にも、出血がだらだらと続くことがあります。流産による出血が生理の周期と被った場合は、生理による出血が続いていると勘違いしてしまう可能性もあります。

生理が長引いてたらどうすればいいの?

もしも原因となる病気が明らかでなかったとしても、生理が長引くことで貧血を起こす可能性がありるので注意が必要です。妊娠を希望していない場合や貧血の症状が出ていない場合は経過を見ても問題ありませんが、何か原因となる病気がある場合は進行して悪化する可能性があるため、早急に治療をする必要があります。毎月2週間以上出血が続いている場合は、婦人科のクリニックか病院を受診してください。

治療をすることによって生理の周期が改善されることも考えられます。特に、がんが原因であった場合は命に関わる危険性もあるため、早めに検査を受けにいきましょう。

参考文献

※ 公益社団法人日本産婦人科医会

教えてくれたのは…
山田光泰先生
山田光泰先生
産婦人科専門医。大学病院等で不妊治療を中心とした最先端の医療に従事しつつ、厚生労働医系技官として母子保健施策の推進にも携わってきた。現在は、女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、テクノロジーを活用した課題解決にも取り組む。

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