性病は喉にも感染する!? 性病の種類や感染したときの症状をチェック

一般的に性器に感染するイメージを持たれがちな性病ですが、実は喉にも感染する可能性があることを知っていますか?
性病は喉に感染すると無症状である場合も多く、気づかないうちにパートナーを感染させている場合があります。

異変を感じたらすぐに受診・治療ができるように、性病が喉に感染するとどのような症状が出るのか、また潜伏期間がどのくらいあるのかチェックしておきましょう。

性病は喉にも感染する?

性器への感染をイメージしやすい性病ですが、喉にも感染する場合があります。感染原因となる行為としては、主にオーラルセックスやディープキスなど。性行為時に性器同士の接触がないことや、感染時に風邪などと似たような症状が出る場合もあり、性病の発見が遅れることがあります。

性病が喉に感染すると出やすい症状

喉に性病が感染した場合、主な症状として以下のような例が挙げられます。

<主な症状>

  • 喉の違和感
  • 痛みや腫れ、かゆみ
  • 咳が出る
  • 発熱 

また上記のような症状以外にも、感染しているのに症状が現れず、無症状である場合もあります。

喉に感染する性病の種類

ここからは、喉に感染する性病にはどのようなものがあるのか紹介します。少しでも体調に違和感が生じたり、心当たりがあったりする場合には、早めにクリニックを受診しましょう。

咽頭(いんとう)クラミジア:喉や首の痛み。無症状の場合も

咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマティスという菌が原因で起こる性病です。国内で最も多い性病の1つで、近年では咽頭に感染するケースも多いことが報告されています*。クラミジアは、性器に感染すると性器クラミジア、咽頭に感染すると咽頭クラミジアと呼ばれます。無症状であることも多いため、自分でも気づかないうちに感染を広めてしまうケースもあるようです。

<主な症状>

喉や首の痛みや腫れ、喉の赤み、咳や発熱などの他、無症状の場合も多い

<潜伏期間>

1~3週間程度

<主な治療>

内服の抗菌薬

*参考:NIID 国立感染症研究所

咽頭淋病(いんとうりんびょう):女性の感染確率が高い

淋菌が原因で起こる性病を淋病と言い、喉に感染した場合を咽頭淋病と呼びます。性器淋病と咽頭淋病は同時に発症していることも多く、性器淋病に感染していることが分かった人で、咽頭淋病も発症している人は男性で10〜30%、女性で30〜70%にものぼるとされています*。咽頭クラミジアと同じように、咽頭淋病も無症状であるケースが多いため、注意が必要です。

<主な症状>

咽頭クラミジアと同様に、喉の痛みや腫れ、赤み、咳や発熱などの他、無症状の場合も多い

<潜伏期間>

1週間前後

<主な治療>

注射、もしくは点滴の抗菌薬

梅毒:近年、感染が爆発的に増加している

梅毒は、梅毒トレポネーマという菌が原因で起こる性病です。近年爆発的に増加している性病で、比較的若い20代にも広がっています。

<主な症状>

性器周囲や口の中や喉にしこりやただれができ、その後喉の腫れや痛み、発熱、倦怠感などが表れます。放置してしまうと、発疹などの症状が全身に広がります。

<潜伏期間>

21日程度とされていますが、人によって幅があります。

<主な治療>

注射、もしくは内服の抗菌薬

その他:味覚症状や乾燥が特徴

上記の他にも、マイコプラズマ・ウレアプラズマや、ヘルペスウイルス、カンジダなども喉に感染する可能性があります。それぞれの主な症状は以下の通りです。

  • マイコプラズマ・ウレアプラズマ:喉がイガイガする、咳が出る
  • ヘルペスウイルス:喉の痛みや腫れ、唾を飲みこむ時の喉の痛み、発熱
  • カンジダ:舌や口腔内の痛み、味覚障害、口の中の乾燥 など

主に性器などに感染する性病については、以下の記事に詳しく記載されています。

喉の性病検査とは

喉への性病感染の可能性がある場合、クリニックなどではどのような検査をするのでしょうか? ここからは、喉への感染が疑われる場合の性病検査について紹介します。受診しづらい・忙しくて受診する時間がない人は、自宅で好きな日時に医師の診察がうけられるオンライン診療などを活用するのもおすすめです。

検査方法

基本的に喉への性病感染を検査する際には、うがい検査や咽頭ぬぐい検査を行います。うがい検査とは水を口に含み、ガラガラと10秒間ほどうがいを行い、その水を検査する方法です。検査への影響を避けるために、検査前のうがいや歯みがき、ガムなどを噛むことは避けましょう。また咽頭ぬぐい検査は、指定のめん棒で患部をぬぐい、検査する方法です。

クリニックフォアではオンライン診療&治療で簡単!

「もしかしたら性病かも…」と心当たりがある場合でも、周囲の目が気になってクリニックに行く勇気が出なかったり、受診する時間がなかなかなかったりする場合もあるでしょう。そんなときは、自宅に居ながら好きな日時に受診できるオンライン診療がおすすめです。

オンライン診療を行っているクリニックフォアでは、検査だけでなく治療の際のお薬の処方も、郵送での対応が可能。対面受診と同じように、安心して医師による診療を受けられます。

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喉への性病感染は、早期受診が大切

性病は性器だけでなく、喉にも感染する可能性があります。感染していても無症状の場合もあるため、自分では気づけないことも。自分だけでなく、パートナーに感染を広めないためにも、性病かもしれないと感じた時には早めにクリニックを受診し、検査や治療を行うことが大切です。

検査や治療を行う際にプライバシーが気になる場合には、オンライン診療もおすすめです。周囲を気にせず、自分の好きなときに医師の診察を受けられます。

そして性行為時には、性病予防のためにも必ずコンドームを使用することを忘れないようにしましょう。

*参考 NIID国立感染症研究所|性器クラミジア感染症とは