低用量ピルの一つ、ファボワールってどんなお薬?

低用量ピルの一種であるファボワール。ファボワールはほかの低用量ピルとどのような違いがあり、どのような効果があるのかを詳しく解説していきます。

ファボワールとはどんなお薬?

ファボワールとはデソゲストレルを主成分とする低用量ピルで、マーベロンと同じ種類の低用量ピルです。他の低用量ピルと何が違うかというと、プロゲステロンの作用です。デソゲストレルはほかの低用量ピルと異なり、プロゲステロンの作用が増強されています。プロゲステロンの作用が増強されたことによって子宮内膜が菲薄化されたり、子宮頚管の粘液が濃厚粘稠となるので精子が侵入してくるのを防ぐ効果がさらに高くなりました。

ファボワールは経口避妊薬ですので、服用することで避妊効果を得ることができます。ファボワールを使用開始1年間の飲み忘れを含めた一般的使用における妊娠失敗率は9%と報告されています。

ファボワールの副効果、副作用について

ファボワールの副効果として最も知られているのがニキビの改善効果です。ファボワールに含まれるデソゲストレルには、ニキビの原因となる皮脂の分泌を促進するアンドロゲンを抑える作用があります。そのため、善玉コレステロールのHDL-Cを上昇させ、にきびや多毛症の改善効果があるという特徴があります。

一方で、ファボワールによって懸念されている副作用が血栓症です。海外の研究報告によると他の種類の低用量ピルよりも血栓症となるリスクが高いということが報告されています。ですが、他の種類の低用量ピルと比較して血栓症のリスクが高い一方で、心臓血管障害および脳血管障害に関するリスクは低いという報告もあります。またこのような報告はあるものの、生殖年代でこの副作用が起こるリスクは低いことから、安全性は高いという結論に落ち着いています。

ですが、血栓症になるリスクが高いとされる、BMI30以上の肥満の方、喫煙者、40歳以上の方、フライトなど長時間同一姿勢で過ごす方については、ファボワールの処方が要検討となります。

ファボワールの服用方法は?

ファボワールには偽薬の入っていない21錠タイプと、休薬期間に服用する7錠の偽薬を含んだ28錠タイプのものがあります。21錠タイプの場合は、1シート服用した後に7日間の休薬期間を経て次のシートに移行します。

基本的にファボワールは初回服用の場合には月経第1日目から服用を開始、その後は1日1錠決まった時間に服用をします。もしも服用忘れにその日のうちに気づいた場合には、気づいたタイミングで1錠服用します。もしも2日以上連続して服用を忘れてしまった場合には服用を中断し、月経が来るのを待ってから新しいシートでの服用を開始します。

ファボワールはどこで入手できる?

日本ではファボワールを含む低用量ピルを市販で購入することはできず、病院などの医療機関で処方してもらわないと手に入れることはできません

インターネット上の通販などでも販売されていますが、通販の場合は本当にファボワールの成分を含んだお薬かどうかが判断することができません。特に最安値などの表記につられ、安い値段だからと購入した低用量ピルが偽物のお薬であったという例も多々あります。そのため、医療機関で処方をしてもらうことをおすすめします。

低用量ピルにはファボワール以外にもさまざまな種類のお薬があり、どのお薬が自分に効くかどうかはわかりません。そのため、医療機関で診察を受け、自分の身体がファボワールの服用に合っているかどうかを確かめてから服用をするようにしましょう。

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

http://rhic.kenkyuukai.jp/special/?id=4356

https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059740.pdf

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