超低用量ピルってなに?低用量ピルと何が違うの?

低用量ピルだけでなく、日本でもう一つ主流となっているピルに超低用量ピルがあります。

超低用量ピルがどのような役割を果たすピルで、低用量ピルとどのような違いがあるのかについて詳しく解説していきます。

超低用量ピルってなに?低用量ピルと何が違うの?

超低用量ピルとは、低用量ピルと同様に日本で主流となっている経口避妊薬で、2008年に日本で出回るようになったお薬です。超低用量ピルはルナベルULD、ヤーズ配合錠、ヤーズフレックス配合錠という名前で流通しています。

効果については低用量ピルと同様に避妊効果があるほか、PMSや月経困難症の改善効果が期待できます。

超低用量ピルと低用量ピルの大きな違いはエストロゲンの含有量にあります。本来、エストロゲンの含有量が50μg 未満のものを低用量ピルと呼んでいますが、実際に低用量ピルのエストロゲンの含有量は30 ~ 40μg程度のものが主流となっています。超低用量ピルは、低用量ピルよりもさらにエストロゲンの含有量が少なく、20μg程度のものとなっています。エストロゲンの含有量が低用量ピルよりも少なくなったものの、避妊効果については変わらないとしています。

低用量ピルと異なる点は、エストロゲンの含有量だけではありません。超低用量ピルはもともと、月経困難症の治療薬とすることを目的に、保険適用された低用量ピルです。そのため、月経困難症と診断されて、超低用量ピルを服用される場合には保険適用で超低用量ピルを手に入れることができるのです。

なぜ、月経困難症の治療を目的に超低用量ピルが開発されたのかというと、その理由は副作用にありました。低用量ピルも中用量ピルなど従来の経口避妊薬と比較すれば副作用が少ないものです。しかし、エストロゲンに由来する副作用は出てしまうため、月経困難症の治療に低用量ピルを使用している方は副作用に悩まされているという状況でした。しかし超低用量ピルは、エストロゲンの含有量を減らしたためエストロゲン由来の副作用が抑えられるようになったため、エストロゲン由来の副作用で低用量ピルの服用が難しかったという方では、治療を受けやすくなったのです。

超低用量ピルの飲み方は?副作用はあるの?

超低用量ピルも低用量ピルと同様に1日1錠を決まった時間に服用します。

低用量ピルの場合は、21日間ホルモン剤を服用したのち、7日間の休薬期間があります。低用量ピルは休薬期間を経て次のシートに移っていくのですが、超低用量ピルは休薬期間をわざわざ設けずにそのまま服用を続けることができるお薬で、最長で120日間の連続服用が可能です。

低用量ピルの28錠タイプのものは、7錠が偽薬といいホルモンなど成分が含まれていませんでしたが、超低用量ピルの場合はシート全てのお薬にホルモンが含まれており、シートにある全てのお薬を飲み切ったら休薬をせずに次のシートへと移ります。超低用量ピルの休薬期間は生理の出血に合わせて取っていきます。これによって出血の頻度を減らすことができるという点もポイントです。

初めて超低用量ピルを服用されるという場合には、月経1日目より服用を開始してください。もしも月経1日目以降の服用となった場合には、その周期は他の避妊方法も併せて活用してください。

超低用量ピルの副作用で低用量ピルよりも著名に表れるのが、不正出血です。エストロゲンの含有量を減らした分、低用量ピルを服用した場合よりも不正出血が見られることがあります。また、エストロゲン由来の副作用を抑えることはできますが、完全になくすということではありません。そのため、超低用量ピルであっても吐き気、頭痛乳房の張りといった症状や血栓症が起こるリスクはあります。

超低用量ピルはどこで手に入れられるの?

超低用量ピルは、ドラッグストアなどで購入することはできず、医療機関での処方が必要となります。月経困難症など病気の治療として服用する場合には、保険適用で処方をすることが可能ですが、避妊目的の場合には自費診療となります。

監修:クリニックフォアグループ医師

公開日:10月28日

参考文献

日本産科婦人科学会 ガイドライン http://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf

日本女性医学会 http://www.jmwh.jp/news-pdf/vol22_no1.pdf

バイエル薬品 https://whc.bayer.jp/ja/yazflex/about/

東京医科大学病院 https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/yakuzai/data/196.pdf

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