生理じゃないのに生理痛のような痛み…これって病気?妊娠?原因は?

生理じゃないのに子宮が痛い、または下腹部に生理痛のような痛みを感じたことはありませんか?なんでもない日に子宮あたりに痛みがあると、病気ではないかと不安になってしまいますよね。

妊娠している・していないに関係なく、生理以外で痛みを感じた場合、まずは産婦人科の受診を強くおすすめします。本記事では、生理じゃないのに子宮が痛くなる原因を解説します。

【病気でない場合】生理以外で子宮が痛くなる原因と痛み方

子宮が痛くなる原因として、大きく「病気でない場合」と「病気の可能性がある場合」の2つに分かれます。まずは、「病気でない場合」に考えられる原因と特徴を解説します。

1.排卵痛(中間痛)

排卵痛とは、排卵時や排卵期に起こる痛みのこと。排卵の際、チクチク・ズキズキとした痛み、お腹が張ったような痛みを子宮や下腹部付近に感じることがあります。痛みの感じ方や場所には個人差があり、腰のあたりに痛みを感じる人もいます。

痛みを感じるタイミングは、次の生理開始予定日の約2週間前で、たとえば生理周期が約28日の人の場合、前の生理開始日と次の生理開始予定日のちょうど中間あたりが排卵日と考えられます。排卵痛は1〜2日程度でおさまる場合が多いです。この排卵痛に伴い、不正出血が起こる場合もあります

2.性交(セックス)痛

性交痛とは、性行為のときに感じる痛み全般のことをさします。何らかの原因で腟内の潤滑液が分泌されていないと、挿入時に腟の入り口や中がヒリヒリと痛みます。また、奥まで突かれることで鈍痛を感じたりします。性行為中に強い子宮の痛みを感じる場合は、他に病気が隠れている可能性も考えられます

3.妊娠による痛み

妊娠すると不定期に子宮収縮が起き、お腹に張りや痛みを感じるようになります。これらの違和感は妊娠20週以降に感じる人が多いのですが、中には妊娠初期から痛みがあらわれる人もいます。人によって痛みの感じ方は異なり、チクチクとした痛みだったり、キューッと締め付けられるような痛みだったりと、さまざまです。

4.流産による痛み

生理痛に似た下腹部の痛み、ほかにもお腹の張りや出血が症状として見られることがあります。生理と同じように子宮の内容物を外に押し出そうとするため、子宮がキューッと締め付けられるような痛みを感じます。

【病気の可能性がある場合】生理以外で子宮が痛くなる病気と痛み方

先述の「病気でない場合」にあてはまらない場合、なんらかの病気が隠れている可能性があります。ここからは、子宮の痛みを伴う代表的な病気と、痛み以外の症状も紹介します

1.子宮内膜炎

子宮内膜炎は、子宮内膜という子宮の内側にある粘膜に炎症が起きる病気です。何らかの原因で子宮の中に大腸菌やクラミジア、淋菌などの細菌が入り込んで増殖してしまうことで起こります。生理痛のような下腹部痛、発熱、腰痛、不正出血、おりものの増加、排尿時の痛みなどがみられることがあります。

2. 子宮内膜症

本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮の外側、例えば腸の表面や腹膜などに定着してしまう病気です。生理の時に卵管をつたって経血がお腹の中に逆流してしまうことが原因の一つと言われています。

生理のたびにお腹の中で出血を起こしてしまうため、お腹全体でひどい痛みが生じる場合があります。また、生理のとき以外にも一時的に、下腹部のズキンとした痛み、腰痛、性交痛や排便痛がある人もいます。

3.子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の筋肉の中に発生する良性の腫瘍(しゅよう)です。サイズの大きな子宮筋腫の場合、子宮筋腫の中身が変性して痛みが出ることがあります。

子宮筋腫ができる場所によって症状はさまざまですが、ひどい⽉経痛、子宮の周りの臓器を⼦宮筋腫が圧迫することによる頻尿・便秘・腰痛、性行為後の出血などが見られることもあります。月経量が多くなったり、レバーのような血の塊が多く出るといった過多月経の症状が出ることも少なくありません。

4.子宮体がん

子宮体がんの場合は、性行為時や排尿時などのタイミングで痛むことがあり、進行した場合はお腹が張って苦しい感じがあらわれることもあります。また、最も多い自覚症状は不正出血です。おりものに少量の血が混ざる程度の場合もあります。

5.異所性妊娠(子宮外妊娠)

異所性妊娠とは、子宮の中の本来受精卵が着床するべき場所以外に受精卵が着床してしまうことです。通常、卵子と精子は卵管内で受精した後、数日間かけて子宮内へ移動し、子宮内膜に着床します。

しかし、これが卵管や卵巣、子宮の出口付近の狭い場所などに着床してしまうと、赤ちゃんが正常に育つことができず、最終的に流産もしくは破裂してしまいます。

異所性妊娠は、妊婦さんのおよそ100人に1〜2人の割合で起こると言われています。腹痛や出血がみられることがありますが、初期にはまったく自覚症状がない人もいます。

6.更年期障害

閉経が近づく時期に、女性ホルモンの分泌が急激に減少することで心身ともにさまざまな不調があらわれる病気で、お腹が張ったような痛みを感じることがあります。

そのほかにも、更年期にはさまざまな症状が複数あらわれることがほとんどで、のぼせ、発汗、冷え、動悸、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、憂うつ感、イライラのほか、発熱や下痢、吐き気などを伴う人もいます。

生理じゃないのに子宮に痛みがでたら、すぐに病院を受診しよう

「病気でない場合」「病気の可能性がある場合」を紹介しましたが、生理でもないのに子宮の痛みがある場合は、すみやかに産婦人科を受診して検査を受けることを強くおすすめします。本記事に挙げた病気以外にも、痛みを伴う婦人科系の病気はほかにも多くあります。特に、子宮の痛みに加えて不正出血も見られる場合、がんに進行する病気が隠れている可能性が高いため、病院を受診してなるべく早く検査・治療を受けることが大切です。

その際、少しでも妊娠している可能性がある人は、はっきりと医師に伝えるようにしましょう。病院を受診する前に市販の妊娠検査薬を使用して、陽性・陰性を確かめておくこともおすすめします。