低用量ピル・中用量ピルを用いた月経移動の方法とは?

生理は早めたり遅らせたりすることが可能ということをご存知でしょうか?

旅行、イベント、スポーツの時などに生理がかぶって憂鬱な思いをしたことのある女性は少なくないでしょう。特にクリスマスやバレンタインなどのイベントに生理が被ってがっかりしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
生理の予定と照らし合わせながら旅行などイベントの予定を立てるのも億劫なものです。今回は、低用量ピル・中用量ピルを用いた生理の早め方、遅らせ方についてご紹介します。

旅行や大切な行事などで生理を移動させたい場合はどうすればいいの?

旅行や大切な行事などを生理と被らせたくないという場合には、薬で生理を移動させることができます。これを月経移動といい、医学的にも認められている方法です。
この方法はアスリートでも行っている方が多く、女子サッカーの澤穂希選手がお薬を使用して月経移動をしていたことをメディアで告白し話題にもなりました。

月経移動をするためには低用量ピルあるいは中用量ピルというお薬を用います。ピルというと避妊のために服用をするのではないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この薬の副効果として月経移動が認められているので、安心してお使いいただけると思います。一般的に生理を早めるときには低用量ピルもしくは中用量ピル、生理を遅らせるときには中用量ピルが用いられます。

生理を早めたいという方で本日の日付から月経の予定日までが21日以上ある場合には、低用量ピルを14日間内服することで生理を早めることができます。月経を早めた場合でも遅らせた場合でも薬を飲み終えてからだいたい2~3日で生理が再開します。

生理を移動させたら副作用は起こるの?

低用量ピルは副作用が少ないピルとしても有名ですし、低用量ピルを使用して月経移動をした場合には経血の量も少なくて済み、月経前症候群(PMS)の症状も出ません。そのため、低用量ピルの内服を勧めるクリニックが多いのも現状です。

排卵日や生理周期に影響は出るの?

月経移動をすると排卵日や生理周期に影響が出るのではと悩まれる方もいるのではないでしょうか。特に妊娠を希望されている方は1回の月経移動で排卵日が変わり、タイミングを予測できなくなるということが起きては困ることでしょう。

月経移動による排卵日や生理周期への影響について、一般的には長期間ピルを内服したことによって排卵日や生理周期に多大な影響を及ぼすことは少なく、妊娠の可能性いわゆる妊孕性にも影響を及ぼさないといわれています。
そもそもピルは月経不順などによる生理周期の乱れを整える効果も期待できるため、ピルを内服したことによって生理周期に悪い影響を及ぼす可能性は少ないと考えられています。

中用量ピルによる月経移動とその方法は?

月経移動を行うことのできる中用量ピルにはプラノバール、ソフィアA、ルテジオンがあります。

中用量ピルで月経移動をすることの特徴は、月経を早めることも遅くすることもできるという点です。低用量ピルによる月経移動は早めることしかできないため、両方できるということでは活用することができるのではないでしょうか。

月経を早めたい場合には中用量ピルを1日1回10日間以上内服します。月経移動を開始したい日から月経の予定日まで14日~20日ある場合にこの方法をとることができます。早い方では7日間の内服で月経が来る場合もあります。月経を遅くしたい場合には月経予定日の少なくとも5日前から月経が来てほしい日まで1日1錠の中用量ピルを内服します。もしも下腹部の違和感など月経がはじまりそうな症状が出た場合には、1日2錠に増やすことが必要です。

中用量ピルで月経移動をして月経を遅らせる場合には飲んでいる間には吐き気や血栓症を起こすリスクがあります。そのため、副作用が辛く月経移動を継続できなかったという声もあり、低用量ピルによる月経移動が増えてきたという背景があります。中用量ピルで月経移動を行いたいと考えている方は自己判断で実施せずに一度医師へ月経移動の相談をしてその方法を確認されることをおすすめします。

クリニックフォアのオンライン診療について

クリニックフォアでは低用量ピルをオンラインで処方させていただいております。

低用量ピルは保険適用外のお薬となります。そのため病院によって値段が異なります。通販などではこの値段よりも安い価格帯で販売されていますが、通販で購入できるものの中には、成分を含んでおらず効果が全く得られないものや、表示されている用量よりも過量に成分を含み、服用することで強い副作用が起こるなど身体に悪い影響を及ぼす場合ものもありますので、医師の診察を受けて処方をされることをおすすめしております。

公開日:5月21日

監修:クリニックフォアグループ医師

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