女性の9割が悩んでいるPMS(月経前症候群)とは?

女性の9割が悩んでいると言われているPMS(月経前症候群)。ここでは、そもそもPMSとはどのようなものなのか、薬に頼らずに治癒することはできるのか、逆に薬に頼れば治癒することができるのかというところについてご紹介します。
女性の9割が悩むPMS(月経前症候群)ってなに?
まずPMSとはどのようなものかについて、ご説明します。
PMSとは月経前症候群といい、「月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」と定義されています。製薬会社が行ったアンケート調査によると、女性の85.9%がPMSを経験しており、88.6%がPMSに対してストレスを感じているとしています。
このように約9割の女性がPMSに悩まされているという事実に対して男性のPMSの認知度は非常に低く、PMSについて知っていると回答した男性はわずか12.6%であり、まだまだ男性にはPMSについての理解が進んでいないということが分かります。

どんな症状が当てはまるの?
PMSの症状は以下の4つに大別されます。
- にきびなどの肌荒れ、むくみなどの美容にかかわること
- 胸の張りや、肩こり、頭痛などの痛みにかかわること
- 眠気や、食欲、冷えやだるさなどの生活の質にかかわること
- イライラや気分の落ち込み、集中力の低下などの心にかかわること
月経開始前5日間において上記の精神症状および身体症状が1つ以上見られた場合にPMSと断定することができるといわれています。他にもこれらの症状が月経開始後4日以内に消失し、月経周期13日目まで症状の再発が見られない、月経2周期にわたって同じ症状が同じタイミングで見られた場合にはPMSと診断されます。
なぜPMSになるの?
なぜ女性はPMSになってしまうのでしょうか。PMSが起こる原因は女性のホルモンバランスに関係しています。排卵後から生理前にかけて分泌される黄体ホルモンのプロゲステロンは妊娠しやすいような体を作る働きをしています。そのため、体温上昇や水分をため込む、腸の動きを抑えるなど、妊娠初期と似たような体を作り出すため、前述したような症状が出現すると考えられています。
PMSの対策方法は?
薬に頼らずにPMSを改善させるためには、まず自分の症状を把握することがから始めます。症状を日記などに記録することで自分の症状を理解して対処に役立てることができるようになります。
自身のPMSについて理解できたら、次は身体と心の両面からセルフケアをしていきます。身体面においては、運動をしたりお風呂にゆっくり浸かるなど疲れた体を休めるアプローチが重要です。
特に食事とPMSの関係性は深いと考えられており、ビタミン、ミネラル、カルシウム、マグネシウムの積極的な摂取が推奨されています。カフェインやアルコールはPMSを悪化させる要因となるため控えるべきと言われています。これに加えて喫煙もPMSを悪化させると考えられているため、禁煙されることをおすすめします。
低用量ピルでも対策できるの?
避妊薬としても服用される低用量ピルを服用するのも効果的です。PMSの原因が女性ホルモン、特に排卵に関係しているということに着目し、排卵を止めて女性ホルモンの変動をなくすことでPMSを改善するというメカニズムとなっています。海外では低用量ピルを使ってPMSを改善するのが主流であり、日本でも服用者数は急増しています。
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公開日:5月18日
監修:クリニックフォアグループ医師