冬になると生理痛が辛くなるのはなぜ?月経困難症の気になる仕組みと対策


寒い時期になると、生理中の腹痛がひどくなるのはなぜ?

体の冷えが辛いです…

冬によくある質問にお答えします!
冬になると、腹痛や腰痛などの月経困難症の症状が悪化する…
このような悩みをもつ方は一定数いらっしゃいます。生理痛の原因は子宮の内膜から作られる痛みを引き起こす物質「プロスタグランジン」です。プロスタグランジンにはいくつか種類があり、その働きは実にさまざま。その中のひとつは子宮の収縮や胃や腸の収縮を起こし、生理痛や胃痛、吐き気などの原因となります。なので、冬に寒くなり末梢血管が収縮するとプロスタグランジンの代謝が悪くなり、子宮が強く収縮して重い生理痛を引き起こす原因ともなりうるわけです。
すべての女性に当てはまるわけではありませんが、体の冷えから生理痛が重くなりやすいという人は体が冷えないように注意が必要です。また、ホルモンバランスは気温の変化だけでなく、生活習慣やストレスが大きく関係しています。寒い季節は活動量が減りがち。また、忘年会や新年会などでアルコールの摂取量が増える時期でもあります。生活習慣を整えた上で適切なケアを心がけましょう。
体の冷えを防止するにはどうすればいい?
西洋医学において、痛みは鎮痛剤によるコントロールが一般的ですが、東洋医学においては「冷えは万病のもととなる未病」とされており、気血を補い巡らせる漢方薬を使うケースが多くなります。痛みをおさえる力だけでいうと鎮痛剤よりもマイルドになりますが、低用量ピルと併用しても問題ありません。PMSの症状で気になることがある方は、先生に症状を相談して漢方薬を処方してもらってもいいかもしれません。
ほかにも、アロマテラピーや足湯も生理痛の緩和にはおすすめです。自分にとって心のケアにもつながるような対処法を試してみるのは良いのではないでしょうか。もちろん効果の感じ方は人それぞれなので、気になる症状が長引くようなら、クリニックを受診してくださいね。
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