過多月経に診断基準はあるの?原因や考えられる病気とは

「最近、経血の量が増えて貧血気味」「家族や友達よりもナプキンの消費が多い気がする」そんな人は、過多月経になっているかもしれません。

過多月経とは?

過多月経とは、経血の量が多いことを言います。とはいえ、経血の量を普段から測定することはまずないので、自分の量が多いかどうかなんてよく分からないですよね。

産婦人科領域での定義だと、過多月経とは「月経の出血量が異常に多いこと」「1回の生理期間の出血量が150ml以上あること」とされています。臨床的にはそれほど厳密ではなく、患者の訴えで判断されるので、その結果として貧血に陥っている場合が多いと言われています。

ですが、常に過多月経の状態であると本人にはこの経血量が当たり前となってしまうため、過多月経はかなり見逃されやすい生理中の不調と言えます。

過多月経かどうかチェックするには?

経血の量を計らずに、過多月経かどうかを知るポイントは3つあります。

1つ目は、月経のたびに貧血を起こしているかどうかです。一般的な産婦人科領域での見解としても、過多月経は結果的に貧血に陥っている場合が多いと言われているので、経のたびに貧血を起こしているかどうかは1つの指標といえます。

2つ目は、血の塊が頻繁に出ているかどうかです。個人差はあるものの、正常な経血はさらさらとした血液状のものか、ドロッとした粘液状のものであるといわれています。月経のたびにレバーやゼリーのようなドロッとした血液の塊が出ているという場合には、過多月経の可能性があると考えられます。

3つ目は、使用しているナプキンの消費具合です。例えば、日中にもかかわらず夜用のナプキンを使用しないと間に合わないほど経血が出てくる場合は、過多月経の可能性が高いと考えられます。

なぜ過多月経が起こるの?

それでは、なぜ過多月経が起こるのでしょうか。過多月経が起こる理由として、婦人科系の疾患が隠れていることが多いです。例えば、良性疾患では子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、悪性疾患では子宮体癌や子宮頸癌などが考えられます。

また、10代〜20代の比較的若い女性、もしくは閉経近くの40代後半の女性の場合は、婦人科系機能疾患である黄体機能不全や無排卵性周期症の可能性も考えられます。

経血量が多いとやはり不快感があり、さらに毎月貧血ともなると身体にも負担がかかってしまいます。なにより、過多月経は悪性腫瘍など命にかかわる病気が隠れている可能性があるので、なるべく早く病院を受診して、精密検査を受けられることをおすすめします。

 

参考文献

一般社団法人 日本女性心身医学会

 

 

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